東レ(株)が製造する高感度・高機能スエード調人工皮革Ultrasuede®の特徴を伝えるための展示空間、及びUltrasuede®を使用したプロトタイプの家具をデザインしました。
Ultrasuede®の特徴である質感の良さ、張り込み性の良さ、植物由来原料を使用したサステナブル素材である点を空間を通じて来場者に伝えました。
会場の空間演出としてバナーには大判のウルトラスエード生地を使用し展示を構成。生地にダイレクトに印字し、質感と共に展示テーマの情報を得られるようなサイン計画となっています。
原料の一部にサトウキビ廃糖蜜を使用していることに着想を得、サトウキビを家具のデザインのモチーフとして使用。
サトウキビの細胞を模した家具や、サトウキビ畑を想起させるパーテーションをデザイン。
家具を説明する際、会話の中で自然と植物由来原料を使用しているという特徴を来場者に伝えることができるように設計しました。
【Cell Furniture】
サトウキビの色合いから着想を得て、組み合わせ次第で様々な形に変化するCell Furnitureをデザイン。
【Sugar Cane Partition】
Ultrasuede®が、植物由来の再生資源を粗原料としていることをダイレクトに表現したパーティション。
サトウキビが群生する畑の美しい風景を想起させ、空間を心地よく仕切る。
【Fabric Wave Table】
Ultrasuede®のしなやかさをイメージしたテーブル。
材料の3D プリンターのペレットに、Ultrasuede®の製造工程中に発生する副産物を混ぜ、マットな質感と3 次元的な形を造形。
素材を無駄なく使い切ることができる可能性を模索した家具。
Photo : Nacása&PartnersInc.: Akira Arai
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