CLIENT 野村不動産株式会社 / 株式会社DGコミュニケーションズ
PROJECT URAWA THE TOWER

浦和に建つ物件のマンションギャラリー設計。
浦和という街は有名な浦和レッズのホームタウンであることから、スポーツの観点で盛り上がっており、
文武両道な街であるという文教都市としての特性も持っています。
これを空間構成の中で表現することで、来場者にはこの街の魅力を感覚的にも体験してもらい、購買に繋げていきます。

マンションギャラリー特有の本体マンションの内装を模倣したギャラリーのデザインは、本体マンションの意匠性を越えることのないしつらえで終わってしまいます。
そこに問題点をおき、浦和という街自体の魅力を体現するようなデザインを目指しました。

商談スペースではプライバシー性や、多くの来場者を同時にもてなすことから、薄いパーテーションが立ち並び窮屈な接客になってしまうことが多いですが、今回はこのパーテーションをポジティブに捉え、スペース効率を下げない方法で、建築的高級感を出すように、商談席同士の仕切りを異形形状としました。

ギャラリーに入る時には、ホテルライクな水平垂直を基調とした商談席ゾーンの姿が出迎えます。
接客を受け中央通路の奥から歩いていくと、ギャラリーの印象とは大きく変わった、R壁が連続した風景へと変わります。
これらは、躯体と機能の関係上1筆書きの動線となることを利用した1つの空間で作り上げたシークエンス。
R壁の間を出入りする風景は、来場者に新鮮な体験感を与えています。

ところどころのファニチャーのファブリックに使われているレッドは浦和のイメージカラーを採用しており、
商談席内部でも、浦和らしさを感じられる空間を実現。
浦和の持つ二面性を1つの空間で体現し、街の魅力の側面を感覚的に表現したデザインとなっています。

CREDIT
プロデューサー 李 静燕、藤原 三郎、村上 楓
デザイナー 福山 駿太