CLIENT 博展
PROJECT 土着の知 Local Techniques Japan
VENUE GOOD DESIGN MARUNOUCHI

地域の伝統技術や資源循環活用を通じて日本の新たな価値を再認識する展覧会を東京・丸の内(GOOD DESIGN MARUNOUCHI)で開催しました。事例収集を進める中で、伝統的な日本瓦が年間100万トン以上埋立て処分され、最終処理場が2040年に限界を迎える社会問題の一端を担っている事実に直面し、廃瓦の新たな可能性を探りました。

検証を重ねるうちに、瓦が地域ごとの土壌に由来する多彩な色合いを持ち、湿気の吸収や消臭効果などの機能性を備えていることを発見。その特性を生かし、展覧会では丸の内の場所性や展示との親和性を持たせつつ、廃瓦の再生と循環をテーマにした会場設計を行いました。日本三大瓦(三州瓦、石州瓦、淡路瓦)の廃瓦をそのまま活用するほか、砕石や粉末状に加工して空間デザインやプロダクトにアップサイクルすることで、廃棄されるはずだったものに新たな命を吹き込みました。

このプロジェクトは、持続可能性と美しさを両立させるとともに、地域社会への貢献を実現する取り組みとして、未来を見据えた価値創造を実現しています。

【アワード受賞】
Red Dot Design Award 2024|Red Dot 2024
International Design Awards 2024|Silver
第43回 ディスプレイ産業賞|ディスプレイ産業優秀賞
空間デザイン賞 2024|サステナブル空間賞

【プロジェクトストーリーはこちら】
素材としての「瓦」の可能性 – 展覧会「土着の知 Local Techniques Japan」から見えたこと

WEB https://note.com/hakuten_corp/n/na3eaefe8a7cc
CREDIT
クリエイティブディレクター 鈴木 亮介
デザイナー 福地 航大、丸山 顕章、岡本 悠花、上野 将輝
グラフィックデザイナー 宮崎 淳
プランナー 渡邉 歩
プロデユーサー 三宝 由香
プロダクトマネジメント 熊崎 耕平
制作 本田 洋平、田草川 貴