みなさん初めまして!
博展 / 新人プランナーの川津と渡邉です。
今回が初回となる【Quest ! 】では、都内を中心に新しい店舗体験やイベントについて川津と渡邉で実際に体験し、月1回更新でレポートしていくコンテンツです。
【Quest ! 】という名前の通り、探究・追求心を持って様々な体験レポートを皆様にお届けしていきたいと思っておりますので、これからよろしくお願いします!
初回は、東京・有楽町にある体験型ストア「b8ta Tokyo – Yurakucho」です。
(b8ta⋯⋯「ベータ」)
目次
米国発の体験型ストア「b8ta」とそのしくみ
b8taは2015年にアメリカ・サンフランシスコでオープンした体験型ストアで、最新ガジェットやD2Cブランドなど世界中の便利でユニークな商品を発見 / 体験 / 購入できます。
これまでアメリカを中心に24店舗を展開してきましたが、2020年8月1日に日本初出店となる店舗が新宿と有楽町の2店舗同時オープンしました。アメリカ以外での出店は、ドバイに引き続き2カ国目となります。オープン初日には、新宿・有楽町合わせて1000人もの方が訪れたことから、注目度の高さが伺えますね。
※最新ガジェット…webや小型端末で動作するアプリケーションや小型端末そのもの)
※D2Cブランド…メーカーやブランドが自社で企画 / 製造し、自社ECサイトで直接販売をするビジネスモデル)
b8taは店舗内のスペースを区切り、企業に対して定額で販売することで、様々な商品を一つの店舗に集めています。
出店企業は区画内の商品を入れ替えることも可能なので、一定期間ごとに商品が入れ替わっていきます。
※11月・12月の新ラインナップについてのプレスリリースはこちら
これまでも区画を販売する形としてはレンタルショーケースなどがありましたが、これまでと大きく異なる点はb8taの目的はあくまでも新しい製品との出会いと体験で、販売を第一の目的とはしていないという点です。
出店する企業は、自社製品を多くの方に体験してもらえる場を持てるだけでなく、店舗内で得られる来店者の様々な行動データがb8taから提供されるため、マーケィング等で活用できるデータ収集の場として利用することができます。
b8taは、来店者にとっては購入を迫られるストレスなく新しい製品に触れることができ、出店企業はより多くの人に自社製品を体験してもらいながらデータを得ることができるwin-winの場なのです。
b8taで最新のガジェットを体験!
東京メトロ有楽町駅A2出口を出て振り返ると「β」の照明看板が見えるので、場所はすぐわかります。
外壁がガラス張りなので、中の様子もよく見えますね。
私たちが訪れたとき、ウィンドウには電動自転車が展示されていました。
b8taの基本は製品+タブレット
スタッフの方はほとんどおらず、積極的に話しかけられることはありませんでした。その代わり、各製品に設置されたタブレットがスタッフに代わって商品を説明をしてくれます。
タブレットには[ 概要 ][ 詳細 ][ ビデオ ][ ギャラリー ][ 商品 ]の5つの項目があり、製品について様々な角度から知ることができます。写真や動画でざっくり把握することもできますし、概要やギャラリーで閲覧できる解説画像で詳しく理解することもできます。
実際に製品に触ってみてわからないことはタブレットですぐに確認ができるので、「よくわからないけどすごい!」で終わる商品が少なかったように思います。
もちろん、スタッフの方にお話を伺うと、製品について詳しく解説をしてくれます。スタッフの皆さんも実際に体験しているからこそ、全ての製品についてフラットな解説を聞くことができるのも、「体験」を目的としたb8taの大きなポイントかもしれません。
3つのエクスペリエンスルーム
店内には3つの半個室があり、現在はそのうちの2つをgoogleとカインズホームで知られているCAINZ社が利用しています。統一の什器が使用されている店内とはまた雰囲気が異なり、ブランドの世界観が全面に出ています。
googleの光るモニュメントは、設置されたGoogle Pixel4越しに見ると、網掛け状のチューブの光に変化がありました!
近くで見るのもいいですが、是非Google Pixel4を通して見てみてください。
#b8taをTwitterで検索してみると、皆さんの体験の様子も見られますので是非検索してみてください。
●CAINZ
壁面にグリーンがあしらわれており、厳選されたCAINZのオリジナル製品が並びます。普段ホームセンターに行かない方にとっては新しいイメージが湧くのではないでしょうか。また、慣れ親しんだ方にとっても、まだまだあったCAINZの「痒いところに手が届くような製品」と出会える機会になっているのではないかと思います。
●イベントスペース(現段階
残りの一部屋は、イベントスペースとしてトークイベントなどが随時行われています。11月16日〜11月29日までは国際ファッションセンター株式会社(本社:東京都墨田区)とのコラボイベント「町工場 東東京」が開催され、ワークショップなどが行われる予定です。
Pick Up ガジェット | お気に入り紹介
ここからは、全部で100点ほどある「b8ta Tokyo – Yurakucho」の製品の中から、私たちのお気に入りの製品をそれぞれ1つずつご紹介します。
●”視覚にも訴えるサウンド” 【AURA STUDIO 3】
私のお気に入りは【AURA STUDIO 3】です。
こちらはシドニーのオーディオブランドであるHarman Kardonから今年の1月に発売されたBluetooth専用のスピーカです。
”視覚にも訴えるサウンド”というキャッチコピーの通り、ぱっと見ただけではスピーカーだと分からないかっこいいビジュアルに引きつけられました。そして、見た目もかなりお気に入りでしたが、なんと言っても音が本当に魅力的でした。
360°に音が広がっていく設計なので、スピーカーを中心にじわっと広がるような心地がいい音が印象的です。寝る前のゆっくりした時間に読書をしながらこの音を聞けたらその日の疲れも吹き飛びそうだな〜と思いました!
自分へのご褒美に是非検討したいと思います!!
さらに、AURA STUDIO 3 は中のLEDが光るように設計されているので、間接照明代わりに使うのもおすすめです!音に合わせて緩やかに動く、強すぎず弱すぎずちょうど良い明かりでした。
また、AURA STUDIO 3の横に置いてあるスマホを操作すると、色々な音楽を聞くことができます!
自分の好きな音楽をじっくり聞いて試すことができるのもb8taならではの体験ですね!
スピーカーを買いたいと思ったときは家電量販店へ行くことが一般的だと思いますが、
家電量販店は色々な種類のスピーカーがまとまって陳列されているので、音が混ざったり数が多すぎたりと、迷ってしまうことも多いと思います。
その点b8taでは、商品がゆとりを持って置かれていて音が混ざることもなく、1つ1つが選び抜かれた最高の商品なので、自分のお気に入りのスピーカーに出会えるのではないでしょうか。
みなさんもb8taでAURA STUDIO 3を体験して見てください!
●ポータブル小型プリンター【Poooli L2】
私のお気に入りはポータブル小型プリンターの【Poooli L2】です!
2018年に中国・深センで設立されたメーカー・Xiaohaoにて開発され、日本では株式会社スカイホープが販売事業者となっています。(b8taへの出店も株式会社スカイホープです。)
Pooole L2は専用アプリからBluetoothを使うことでメモや写真などあらゆるものを「インクなし・電源なし」で印刷することができるんです!
どこでもインクなしで印刷ができる理由は、「感熱紙」という熱で色が変化する紙に印刷する技術を用いているからで、身近なところではファックスやレシートに使用されています。
サイズも約10cm四方・165gとコンパクトで持ち運びも簡単そうなので、使い道に夢が膨らみます。
ピンク / イエロー / ブルー / グリーンの4色展開で、b8taにはピンクとグリーンの2色が展示されていました。鳥がモチーフのデザインはPoooli同士が何か話しているようでかわいらしい佇まいでした。
この製品のお気に入りポイントは2つです!
①感熱紙
レシートと同じ素材・形の紙に自由に印刷できることや、それをお買い物以外の場面で見ることの良い違和感が不思議で面白いですよね。私自身アルバイトでレジを触っていたことがあるので、余計にそう思うのかもしれません。また、「何を印刷しようか」や「どこで使おうか」など、自分なりの使い方を見つける楽しさがありそうです。
②印刷される様子がかわいい!
笑顔の鳥がイメージされるPoooliから少しずつ印刷される様子に、なんだか応援したくなりました。角の丸さやクチバシなど、デザインのかわいさも相まって、さらに可愛らしく感じます。
b8taでは、設置されたデバイスを利用して実際に印刷を体験することができます。
専用アプリ内には製品キャラクターや動物がモチーフのテンプレートがあるので、自由に組み合わせて印刷することができますよ。
皆さんも是非体験してみてください!
【体験後記】自分のペースで好きなものを好きなだけみることができる店舗
今回は「b8ta Tokyo – Yurakucho」での体験の様子をお届けしました。
私たちが体験を通して特に魅力的だと思ったのは、安心して商品を検討するための配慮が行き届いている点です。
周囲に干渉されることなく、自分のペースで好きなものを好きなだけみることができる店舗というのは意外と少ないので、とても居心地がいい空間だと感じました!
購入を検討している商品を体験する場所としてだけではなく、空いている時間にふらっと立ち寄る場所としてもぜひおすすめです。
b8taは購入ではなく、“体験を軸にした店舗”という店舗の在り方を広げるきっかけになりそうですね!