みなさんこんにちは!
博展の川津・渡邉・大村です。
【Quest ! 】は、都内を中心に話題のイベントや新しくオープンした商業施設をTHINK EXPERIENCE編集スタッフが実際に体験し、レポートしていくコンテンツです。
第17回目は、2021年11月に東京・南青山にオープンしたバルミューダ初の旗艦店「BALMUDA The Store Aoyama」での店舗体験をお届けします。
目次
1:BALMUDA The Store Aoyama
2:バルミューダの世界を体験!
3:私たちの気になるアイテムをご紹介
4:納得できるまでじっくりと製品を試せる最高の空間
「BALMUDA The Store Aoyama」
BALMUDA The Store Aoyamaはバルミューダ初の旗艦店で、バルミューダの全製品が並ぶ唯一の店舗です。
直販サイトでしか手に入らない限定カラーの製品や、新ブランドである「BALMUDA Technologies」の第一弾製品・5Gスマートフォンの実機展示もあり、製品の体験スペースも用意されています。
BALMUDAとは
バルミューダは、2003年に東京で設立されたクリエイティブとテクノロジーの会社です。「自由な心で夢見た未来を、技術の力で実現して人々の役に立つ」ことをミッションとしています。特にBALMUDA The Toasterが有名ですが、扇風機や掃除機、2021年には5Gスマートフォンなど様々な革新的な製品を発表しています。
“ 継承 ” するモデルチェンジ
バルミューダでは一般的な家電メーカーとは異なり、必ずしも毎年モデルチェンジがあるわけではなく、モデルチェンジを前提とせずその時の最良の製品を発売し続けているブランドです。
例えば「BALMUDA The Toaster」は2015年に初代モデルが発売されてから、2017年・2020年に新モデルが発売されています。機能面はアップデートされていますが、デザインについてはバルミューダが考える理想のカタチが初代モデルで完成しているということで、イメージはあえて大きく変えずに継承され続けています。
バルミューダの世界を体験!
店内は2フロアに分かれ、1階は主に製品展示、2階はトースターやコーヒーメーカーの実演が出来るキッチンブースや、スピーカーなどの製品を試すことが出来る個室など、一歩踏み込んだ体験で製品を試すことができます。
美術館で作品を見るように (1F:製品展示フロア )
1Fの空間デザインは先進性を感じるような要素がありながらも、壁面にはイタリアから輸入されたヴィンテージレンガが使用されていたり、天井の角はアーチ状の造作に加工されているなど、ヨーロッパの建造物を想起させるクラシカルなデザインが随所に取り入れられています。
まるで美術館のような上品な設えの空間は、バルミューダ製品との出会いをより印象的に演出します。
特に天井のアーチ状の造りはデザイン面だけでなく、来店者に「尖ったものは緊張感を与えてしまう恐れがある」ということからも、天井に丸みを持たせて空間全体を柔らかい印象にしているそうです。
普段、バルミューダの基本の軸である「スペックは最新の技術を搭載しながらもデザイン自体は本物感を感じられるような洗練性」は製品1つの中だけで完結しています。しかし、BALMUDA The Store Aoyamaではその軸が空間全体で体現されているように感じました。クラシカルでありながらもどこか先進性が感じられる空間の中に、最新の技術が詰まった製品があることで、いつもよりも大きな規模でバルミューダを体現しているのではないでしょうか。
ご担当者とのお話しの中でも、「お客様が『どう納得して買えるか』を意識して、買った後も満足度が上がっていくような空間に設計している」という言葉が特に印象に残っています。製品を買ったことへの満足感だけでなく、「あの場所で買ってよかった」という満足感をBALMUDA The Store Aoyamaが高めることで、製品に付加価値を与えているのではないでしょうか。
限定モデルを全点展示・販売
BALMUDA The Store Aoyamaでは、店舗 / オンライン限定カラーの製品だけでなく、STARBUCKS RESERVE®︎とのコラボレーションモデルでバルミューダとスターバックスのオンライン限定販売のコーヒーメーカーなども含めた全製品の実物が展示・販売されています。
また、2Fのキッチンカウンターでは、BALMUDA The BrewのオリジナルモデルとSTARBUCKS RESERVE®︎とのコラボレーションモデルの味を飲み比べることもできます。
バルミューダの手掛ける5G対応スマートフォン
1階の入り口入ってすぐの場所には、先日発売され話題を集めている「BALMUDA Phone」のコーナーがあります。BALMUDA Phoneは実際に触ってみると曲線で構成された本体は手になじみ、大きすぎず自然なサイズ感でした。機能面は、たくさん要素を盛り込むよりも扱い切れる基本の機能を高めたようなスマートフォンで、「普段使っているものに最速でアクセスでき、終わったらすぐに離れられる設計にすることで、スマートフォンの外の世界も十分に楽しんで欲しい」という思いが込められているそうです。
使う人が主体となって扱えるようなスマートフォンは、ユーザーが扱い切れないほど拡がったスマートフォンの機能を、扱い切れる範囲まで戻してくれるようなイメージを持ちました。多くのスマートフォンが「自分が扱い切れる道具」の範囲を超えてきている中で、BALMUDA Phoneを求める方は多いのではないかと感じました。外装だけでなく、基本のアプリからアラームなどの音の設計まで全て込みで「道具」として設計されたBALMUDA Phoneは、道具を使うことを通してその人自身をエレガントにしてくれるのではないでしょうか。
スマートフォン以外にもバルミューダの製品には共通して「道具」の考え方が根底にあります。BALMUDA The Toasterついても、「家電ではなく道具をつくっている。だから(BALMUDA The Toaster)はパンを焼くための道具としてどうあるべきかを考えて制作している」というお話をご担当者の方から伺いました。どの製品からも過不足なくちょうど良い心地よさを感じる理由はここにあると思います。
2F:製品体験フロア
2階は製品が実際にどのように使われるのかを見て、体験できるフロアとなっており、バルミューダ製品の情報発信の拠点になっています。今後はワークショップなども開催され、イベント空間としても運用が予定されているそうです!
階段側の壁面には製品のスケッチが飾られており、美術館のような雰囲気もあります。
階段のBALMUDA The Lanternは足元を照らしてくれます。
実際に食べ・飲み比べ
今回は、バルミューダの人気製品のトースターとコーヒーメーカーを使った出来立てのパンとコーヒーを試食させていただきました。
トースターはバルミューダを有名にした製品の一つで、取材メンバーもホテルなどで何度か使用したことがありましたが、今回正しい焼き方で温められた焼き立てのパンを体験し、そのおいしさに自然と笑顔になってしまいました!
実際に試食したことで、「このトースターがあればこんな風においしくうれしい気持ちが毎日家で味わえるんだな」とリアルな生活の様子を想像させます。
コーヒーメーカーは通常販売されている「BALMUDA The Brew」とスターバックスのコーヒー豆のために開発されたSTARBUCKS RESERVE®️との特別コラボレーションモデル「BALMUDA The Brew STARBUCKS RESERVE LIMITED EDITION」の2つを比較体験させていただきました。
どちらのコーヒーも美味しいのはもちろんですが、落ち着いたカウンターでじっくり飲み比べることで違いやそれぞれの良さをより冷静に体験できる部分が、家電量販店での試飲との大きな違いだと感じました!
2Fの体験スペースでは、製品の魅力を最大限に味わえるような空間と製品の魅力を一緒に見ていただけるようなスタッフの方のおもてなしに、「こちらから製品の良い部分を感じ取りたい」と思わせてくれる心地よい時間を過ごせました。
私たちの気になるアイテムをご紹介!
大村のお気に入り|BALMUDA The Speaker
スピーカーを上向きに設置することで音が360度全方向に広がり、まるでボーカルの歌声を目の前で聴いているような臨場感のある音楽体験ができる商品。
音楽に合わせて輝くLEDライトの光は非常に上品で、ライブに参加しているときのように音楽に没頭できます。音と光のシンクロを楽しみながら、日常の中でも「音楽に没頭する特別な体験」ができる魅力的な商品だと思いました!
川津のお気に入り|BALMUDA The Range
その無駄のない機能とデザイン性もですが、特に魅力的に感じた部分は、音とライトへのこだわりです。 操作時や調理完了時の心地よいギターの音や調理が完了した際のライトでの演出は、レストランで楽しくご飯を待っている時間をイメージしているそうです!
毎日の調理をちょっとずつ楽しくさせるような仕掛けで、使う人の気持ちを追求した素敵な製品だと感じました。
HPの動画でも音やライトの機能は紹介されていますが、店舗で実際に体験してみることでより良さを実感できるような製品だと思います!
渡邉のお気に入り|BALMUDA The Lantern
光の柔らかさ / 強さと色温度を同時に調節できる調光機能があるので、そのスマートなデザインと調光のバランスで様々な場面にフィットできる灯りだと感じました。アウトドアでの使用というよりは、自宅の中で少し特別な光を持ち運べるところが魅力的な製品です。
また、足元など目線より下に置かれることが想定されているので光源がランタン上部についています。下からの光源だと眩しくきつい光になってしまうところ、光源が上部から下に向かっていることでより柔らかな光に感じるような細かな配慮も魅力的だと思いました。
納得できるまでじっくりと製品を試せる最高の空間
一般的には「シンプルなおしゃれ家電」というイメージが強いと思いますが、実際は製品を「生活の道具」として捉えた時に「最も上質な在り方は何か」という部分が研ぎ澄まされた製品で、その結果のスマートなデザイン性と取捨選択された機能性だということを店舗を訪れて実感しました。
旗艦店ということで既に興味がある方が多く訪れる場所なのかもしれませんが、「商品を知りたい」「触ってみたい」とこちらに思わせるのがとても自然な場所だと感じました。
バルミューダの上品でスマートな世界観は表現されながらも、天井に施されたアーチ状の造りだったり、整列ではないディスプレイが温かみが親近感を感じさせます。
例えば、BALMUDA The Gohan(炊飯器)のコーナーには、製品の特徴である「粒立ち良いご飯」をよりおいしく食べてもらうためにバルミューダ特製のカレーソースが一緒に販売されています。
「カレーと一緒に食べたい!=ご飯を食べたい=炊飯器を使ってみたい」と感じる裏導線など、上品な空間ではありながらも愛おしい部分があることがバルミューダに対する「シンプルなおしゃれ家電」のようなマスイメージや、旗艦店という一番熱量がある場所を訪れることへの緊張感などを和らげているように感じました。
だからこそ量販店のように情報で商品を見るのではなく、来店者が「体験してみて分かりたい」と自然と思うような流れになっていると思います。スペック比較ではない自然な興味からスタッフとの会話が自然と生まれ、その中で製品をよく理解することができ、より魅力を感じやすい空間になっていると感じました。
バルミューダの公式WEBサイトでは、製品が主役のため人が大きく映ることはないそうです。製品は一つの道具として、暮らしの中で使われていく姿を想像できるような柔らかさ残っているサイトですが、その雰囲気はBALMUDA The Store Aoyamaとも一貫していると感じました。
BALMUDA The Store Aoyamaは、「BALMUDA」というブランド自体のファンになるような体験ができる店舗だと思います。長く自分の生活に寄り添う家電だからこそ、じっくりと時間をかけて納得のいくもの選びたい方にとっては最高の空間だと思いますし、訪れるだけで「今の暮らしを少し良くしてみたい」と手の届く憧れへの想像を掻き立てるような空間でした!
皆さんもぜひ訪れて見てください!
店舗概要
住所:東京都港区南青山5-5-3
アクセス:東京メトロ「表参道駅」A5出口より徒歩2分
営業時間:平日 11時〜19時、土/日/祝日 10時〜19時
定休日:水曜日 ※年末年始の休業(12月29日〜1月3日)までは無休で営業